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群馬県の土田酒造さんの令和1酒造年度全国新酒鑑評会受賞酒です。
ここにも書いた通り、今年は金賞は無く、酒類総合研究所の職員による審査で入賞酒までの選出となりました。
全国新酒鑑評会で入賞する酒は、
アルコール添加の大吟醸クラスで、
かつカプロン酸エチル(デリシャスリンゴ系な吟醸香)を多めに出す酵母で、
いい山田錦使って、
甘い(お酒の中の*グルコース濃度が高い)お酒が多いのです。
(カプロン酸エチルに関しては、出品酒の濃度別にグループを分けて審査されているので、その香りが少なめでも入賞・金賞になる可能性はあります)
*グルコース=ブドウ糖。
それが土田さんのは、
純米で、
カプロン酸エチルほぼ出さない酵母使って、
ご飯向けの米で入賞。
しかも生酛。
この手のお酒の受賞、
私が耳にした限りでは、
お高い酒造好適米以外での金賞は、香川県の綾菊酒造さんが、
ずいぶん前からオオセトで何度も受賞されとるケース。
(↓公式サイト。国重名誉杜氏が成し遂げました)
https://www.ayakiku.com/keisyo.php
あとは生酛系酒母だと、新政さん、
といったところ、
土田酒造さんは、
両者を上回る縛り醸しで入賞したことになります。
表張りを見ると、
鑑評会向けなお酒っぽさはグルコース濃度が高そうなことくらい?
瓶は720mlなので、
出品酒(500mlの瓶入り)そのものではないようです。
生酛純米吟醸原酒で、1回火入れ。
米の使用内訳は群馬県産ゴロピカリ58% 、あさひの夢38%、ひとめぼれ6%。
精米歩合は60%が12・4%、35%が87・6%。
酵母はきょうかい701。
種麹は白夜(糖化力が強い。吟醸酒向け)。
飲。
(・ω・)4.5
◎冷酒:開栓したて。
バナナカスタードな香り、霧がかった乳酸飲料、柑橘、オブラート、寒天、葛切り、ボンタン飴、軽やか、明るくて透明感のある強い甘み、うまろやか、綺麗なコク、
苦みや収斂味はほぼ無し。
2日後。冷酒から常温に戻るくらい。
まろやかな質感と甘みに、葛切り、わらび餅、寒天な香り、スポーツドリンク、乳酸飲料。
かなり甘いのに、軽やかな口当たりでくどさがありません。
滑らかで引っかかりも無く、まさに甘露です。
甘めの上品な酒で拾う、和三盆的なものとはまた違います。
というかそういう類の余韻はなし。
つるつるするすると飲めてしまう。
好きです。4400円。
使用米など驚きとワクワク要素もあり、
今年のベスト10入りしそう。
情報も味の内おじさん(゚∀゚)ですので!
敢えて気になる点を挙げるとすれば、
常温近くになった時、
この明るくて強い甘みが、
酒の透明感ゆえか、
他の香りや味わいより前面に出て、
ちょっとだけ浮くような。
とはいえ、
おいしゅうございました!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
燗にしたらまた印象が変わるかもしれないので、
その時は追記します。
次は比較用の生酛純米吟醸で。
【今日は何の日】
ウニもええけどサザエの美味さにびびった思い出。
おしまい。