日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ。( ´ ω`)

節操無しの日本酒呑みが、グルメ(?)や旅行記もつづるブログ。土佐酒アドバイザー(高知県酒造組合認定資格)です。

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華狭間のバトルフィールド〜フルーティーな香りの日本酒は食事に合わないのか?

香りプンプン、フルーティーなお酒は料理に合わないとちょいちょい聞きます。

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特にデリシャスリンゴ様といわれるカプロン酸エチル主体のもの。

一般的にその手のやつは吟醸酒が多く、白身の刺身や淡白な料理が合うと言われます。でも吟醸香が強いと、白身の刺身やあっさり料理は香りに負けて、おっちゃんあまりおいしいと感じたことがありません。特にきょうかい1801号のようなカプロン酸エチルを大量に出す酵母のお酒は絶望的。吟醸酒を淡白な料理と合わせるなら、きょうかい9号か7号系あたりで醸した香り穏やかめなのがええんでないかと思います。また、濃い味付けの料理に対しても強い香りが浮くケースがあります。

しかし、

です。(・ω・)

1801のような酵母で醸した酒となかなか相性がいい(と、おっちゃんが思っている)やつがあるんです。

それは、

 

 

 

 

 

 

 

タルタルソース

揚げ物

柑橘で風味付けしたもの。

(・ω・)

できれば既製品じゃなく手作り。

特にタルタルソースはピクルスの酸味&マヨネーズ分の油脂が、強い吟醸香がするお酒と好相性でした。まったりさや酸味はそのままに、強いフルーティー香が負けずに乗る感じ。目が覚めるほどのマリアージュ感ではないですが、いけるいける!的なうまさ。

油物は、華やかな香りに、油のうまみ&コクまったりさが喧嘩せず。あとその手の酵母由来?の苦みが和らぐような気がします。ただし醤油等で下味を強めに付けてるのは厳しいかも。ウスターソース付けは未確認。酸味があるから以外と大丈夫かな?

それから、漬け物の柚子大根、柚子入りイカ塩辛も、ゆず香に強い吟醸香が負けず、イケました。なので、白身の生魚をこういう香りの酒と合わせたい場合は、カルパッチョやセビーチェにすると良さげです。どうしても刺身として食べたいならポン酢にするとか。醤油は単体だと、あのコクのある風味と強い吟醸香との相性があまり良くない気がします。

続いて紹介するのはマリアージュでなく、洗い流すパターン。

強い吟醸香の酒を飲んだ後に、辛いカイワレ大根かじると、口の中がリフレッシュ!辛い大根おろしは試したことないけど、どうじゃろうのう。辛いものでも、当然マスタードや唐辛子は口に残ってしまうのでおすすめしません。

カプロン酸エチルが強烈なフルーティー酒ではないですが、話題をもう一つ。

かなり前、新潟のたかちよの芳醇無盡(ほうじゅんむじん)が出回り始めたころじゃったろうか。

居酒屋のマスターから、「だまされたと思って」と、フルーティー(ラムネ菓子様の香り)な「たかちよ」にブルーチーズ(どの種類かは失念)を出されて合わせたところ、目からウロコ。∑(゚Д゚)

カビ臭&うまみがフルーティーな酒をさらに味わい良く膨らませて、びっくり!

ブルーチーズと日本酒は面白いので、他にも美味しい組み合わせがあるかもしれません。

あと、おまけ。

場末の酒場で提供されてそうな、安い昭和系おっさん酒を飲みながら、ガリ(ショウガ)をかじると、やぼったさが無くなって爽やかな酒に変化します。

さて、色々書きましたが、全部おっちゃんの感想であり、科学的な根拠はありません。味覚には個人差がありますし、体のコンディションでも感じ方は変わります。

実のところ、酒と食べ合わせの科学的な解明は一部なされてはいるものの、分かっていないことが多いんです。こういう酒にはこういう料理が合うなんて話は、多くが官能的な評価によるものです。

科学的に分かっている分野については、いつか取り上げようと思います。

おしまい。

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