お酒もらったけど、
好みじゃない。
もしくは長らく放置していたら、
好みじゃない味に変わっていた!
うーん困った......
と、頭を抱えておられる方向けの話。
よく言われるのは、料理酒としての利用ですが、
何でもかんでも料理酒にしてしまうのはもったいない。
選択肢はまだあります。
それに料理酒にしても、
香りプンプン丸だったやつは加熱には向いていないと思います。
特にカプロン酸エチル(デリシャスリンゴの香り)を強く感じるお酒。コイツがたくさんいるということは、そのベースになるカプロン酸(脂肪酸の一種)もたくさんおります。このカプロン酸は温めると、ぞうきんみたいな強烈な臭いがします。香り系のお酒が温度の高い燗に向かないのは、このカプロン酸が前面に出てくるからです。(´Д` )
閑話休題。
ではどうしましょう。
その①~更に放置する
今が駄目なら、未来に委ねる!
日本のお家芸、先送りというやつです。
しかしですね。日本酒の場合、
中途半端にヒネ香が出ているから、おいしくないだけもしれません。
瓶に光が当たらないように気をつけながら、冷蔵庫でもいいし常温で押し入れの奥にでも入れておくのです。3年で駄目なら5年、5年で駄目なら10年。
火落菌が繁殖したら?それでも置くのです。置くに従って、ヒネ&熟成香が増し、突き抜ける……かもしれません。
ただし、吟醸系&淡麗なのは、常温で置いた場合、ボンビーからキングボンビー化することがあるので冷蔵庫の方がいいかも。ハズレ引くと車のタイヤ香とか灯油の臭いがキッツい古酒になりそうです。これらの香りは他のタイプの古酒にも含まれていますが、エキス分が多いと、甘みやうまみ、またそれらと関連した複合香にマスキングされるので相対的に気にならなくなります。もちろんワシの経験上の話ですが。火落ちした酒はどうなるかわかりません。( ;´Д`)
その②~マニアに差し上げる
捨てる神あれば拾う神あり。持っている日本酒にもよりますが、開栓していても興味を持つ方がいらっしゃるかもしれません。日本酒が好きな方はSNSつながりで探すか、そうでない人も日本酒好きの知り合いを見つけて、そこに託すとか。また前述の通り、大吟醸系は進呈する前から冷蔵庫に入れて保管しておいた方が無難かと。
その③~風呂に入れる
そんなに待てるか!
スペースを早く空けたいんだよ!
というせっかちな方は仕方ありません。
風呂に入れてください。「そんな失礼なことできるか!」と思われるかもしれませんが捨てるくらいなら、こういう形でも使った方がまだマシです。それに日本酒風呂は肌に良いといわれています。研究によると、実は日本酒にはα-エチルグルコシド(α―EG)と呼ばれる糖分が微量ながら含まれ、保湿効果がございます。肌に直接触れさせても効果があるようですよ。(・ω・)ノ
おしまい。