日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ。( ´ ω`)

節操無しの日本酒呑みが、グルメ(?)や旅行記もつづるブログ。土佐酒アドバイザー(高知県酒造組合認定資格)です。

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甘酒、どぶろく、濁り酒(にごり酒)の違いって?

朝NHKニュースを見てたら、どぶろくを取り上げていたので。

何となく。栄養価とか飲み方もおまけ程度に。

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 甘酒、どぶろく、にごり酒はどう違う?

 

すごくあらっぽく書くとこんな感じです。(´Д` )

 

甘酒(米と麹菌から糖分ができる)*酒粕で造る方法もあります。

↓アルコール発酵(酵母菌が糖分を喰ってアルコールを出す)

どぶろく(濁酒)

↓粗めの布などで濾す。

にごり酒

 

そして法律上、

甘酒は「清涼飲料水」

どぶろくは「その他の醸造酒」

にごり酒は「清酒」に分類されます。

どぶろくとにごり酒が酒税法の対象です。

 

えっ??

濾すか濾さないかの違いで表記が変わるのって?( ;´Д`)

 

そうなんです。(・ω・)

 

酒税法にはこうあります。以下引用。

 

「清酒 次に掲げる酒類でアルコール分が二十二度未満のものをいう。

 米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの
 米、米こうじ、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させて、こしたもの(その原料中当該政令で定める物品の重量の合計が米(こうじ米を含む。)の重量の百分の五十を超えないものに限る。)
 清酒に清酒かすを加えて、こしたもの」

 

ここまで。

 

「濾(こ)す」ことが「清酒(日本酒)」の条件になっています。

なので、にごり酒は一度何らかの方法で濾しているので日本酒扱いになります。

ちなみに画像の生もとのどぶは荒濾ししているので「清酒」カテゴリーに入ります。 

また「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律施行規則」の

「第十一条の五(品目の例外表示)」では、

「その他の醸造酒」のうち、「米、米こうじ及び水を原料として発酵させたもので、こさないもの」を「濁酒」と表示できると定められています。

 

なので、どぶろくは「その他の醸造酒」ではありますが、

「濁酒」と表示できます。

 

なお補足として「その他の醸造酒」は、アルコール分20%未満でエキス分が2度以上のものに適用されます。「雑酒」は酒税法で定義を定めたどのお酒にも該当しないものを指します。

また、どぶろくは清酒と違い蒸米でなく炊いた米で仕込むことが多いようですが、その造り方でも濾せば清酒扱いになります。逆に、清酒のもろみ(どぶろく状態)を濾さなければその他の醸造酒(濁酒表記可)になります。ただ清酒のアルコール度数の定義が22度未満までOKであるのに対し、その他の醸造酒は20度未満までです。なので20度を超えてしまうと濁酒表記できません。

 

 

 

なお、日本酒の「うすにごり」「おりがらみ」は、もろみを一般的な方法で濾した後、出てくる澱(おり)をそのままにして出荷したものです。澱は放っておくと雑味の原因などになるので、一般的には澱下げと呼ばれる作業で除去します。ただおりを絡めるとマイルドな風味になる効果があり、冷蔵設備・流通の発達や最近のトレンドもあって、バンバン商品として出回っています。

 

 

濁った酒の栄養価 

以前、こんな記事を書きました。

 

o3.hatenablog.jp

 

アルコール発酵の有無や濾しているか否かの違いがあるので、

甘酒、どぶろく、にごり酒をひとくくりにはできませんが、濾した後の透明な日本酒よりは栄養価は高いかと。

 

おすすめの飲み方

何度か紹介しとりますが、

アルコール分があるどぶろくとにごり酒は、

ロックか炭酸水で割ると度数も下がって、

すいすい飲めると思います。(=゚ω゚)

ビールで割ってもマイルドでおいしいです。

後、冬場は温めてはいかがでしょう?

コーンならぬコーメポタージュ、みたいな。

お後がよろしいようで……。

( ;´Д`)

 

おしまい。

 

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