同時に並べて食べ比べたわけではないですが、7月24日の土用の丑が近づいているので、旬の話題ということで。これまでいただいてきたウナギから違いをご紹介しようかと。食べたウナギの焼き方が関東風(背開き・蒸し有り)だったり、関西風(腹開き・蒸し無し)だったり混在していますが、ご容赦ください。( ;´Д`)
まずは、天然海ウナギから。
【天然・海ウナギ】
川や湖で漁獲されるイメージが強いウナギですが、実は海でも獲れます。マリアナ諸島付近まで卵を産みに行くので、もっともな話ではありますが……。おっちゃんが食べたのは瀬戸内海の比較的川に近いところにいるやつです。青江のアオとして名高い、岡山県の児島湾産ウナギ。児島湾にすんでいるアナジャコを餌にしています。
(・ω・)
これは他のウナギとは別モノでした!
蒸し無しで焼いて食べたにも関わらず、脂はあまり感じません。
食感や味はウナギがベースにありながらも、まるで白身魚のよう。海の魚っぽい風味もあります!(=゚ω゚)
ウナギっぽい、ぐにぐにっとしたゴム様の食感はありません。
皮目は薄く、パリっとしています。
海底の泥の中にいるのに、泥臭さは無し。∑(゚Д゚)!
脂のしつこさもありませんので、
関東風のように蒸さない方がいいようです。
あと、個人的には山椒不要。
脂っこくないのでいくらでも食べられますが、
調子に乗って食べ過ぎると、
いつまでたってもお腹が減らなくなります( ;´Д`)
ただし高い!( ´Д`)
一葉さんにもう一声かけたら食べられた時期がありましたが、それも今は昔。ウナギ資源の枯渇とともに更に高くなりました。
大都市の名の知れたウナギ屋で食べたら、
諭吉さん1枚はオーバーします。
そうでない店でも、諭吉は握りしめておかないと怖くて食べられません。
((((;゚Д゚)))))))
地元岡山はともかく、県外では、入荷をやめている店が出ているようです。
【天然・川ウナギ】
茨城産、岡山産、兵庫産を食べたことがあるような。
海ウナギと比べたら、皮目がほんのり土・泥系の香りで、食べ慣れたお手ごろウナギ寄りですが、海のウナギと同様脂は上品であっさりしています。
(・ω・)
体の色は獲れる川で違うというか、住んでいる環境で黄色がかっていたり、黒みがかっていたりします。海ウナギは一種類しか食べていないのでわかりません、微妙に色が違うやつは見ましたが。
しかしながら、
こいつも高い!( ;´Д`)
都会の専門店で食べるなら一葉さんだとかなり厳しい。諭吉さんを連れていかないと安心して食べられません。
【国産・養殖ウナギ】
ウナギの資源枯渇に伴い、
こちらも相当高くなっています。
英世さん2枚から食べられますが、一葉さん1枚ぐらい持っていける余裕があると当たりを引く確率が上がるかも( ´Д`)
最近食べたのは、愛知県産。
脂の乗りはほどよく、身はほっこり&くにゅっと感がある。
食べ終わった後に、すっと土&泥っぽさが鼻に抜ける感じ。
いただいたウナギがいいものだったのか、臭みや皮のゴム感はまったくございませんでした。 この時は、一葉さんでちょっとお釣りがあったくらいだったので当然かもしれません。( ;´Д`)
【中国産・養殖ウナギ】
こちらはニホンウナギでなく、ヨーロッパウナギです。中国でよく養殖されています。
英世さん1枚でお釣りが来たり、
ちょっと足りなかったりするくらいでしょうか。(・ω・)
かなり脂があって皮も歯ごたえ&土・泥の風味があるのですが、
関東風に蒸しを入れることで、ねっとりした感じに。関西風だとキツいかもしれません。それから、この土っぽさとねっとりさは、山椒とよく合いました!(=゚ω゚)
まとめ
天然モノは確かにおいしいです。養殖に比べると割と脂があっさりしている(とは言ってもたくさん食べると腹が重くなります)ので、脂スキーな方は肩透かしをくらうかも。冬捕まえたやつを食べたらまた違うかもしれません。国産養殖ウナギも、当たりはとてもおいしいです。ただしそういうウナギは相応の値段がします(´Д` )。あと中国産養殖ヨーロッパウナギは、ああいう食べ物と割り切った方がいいかも。
海ウナギは驚きの味です。( ゚д゚)
こちらも夏〜秋のウナギなので、冬の個体を食べられるのなら、脂の乗りが違うかもしれません。しかし、それを差し引いても、ウナギなのにウナギじゃない不思議な感じがします。食べる機会があったら、迷わず食べることをおすすめします。
難点は、食べられる場所が限られている&超高いこと。東京と岡山で食べたことがあるのですが、ここ数年口にしていないので、岡山県外でどこで食べられるかは書けません。岡山なら市内中心部の「うじょう亭」や「美魚味」なら食べられるようです。興味のある方は、海うなぎ、青うなぎ、しゃこうなぎ、などで検索してみてください。
汽水域がある島根の宍道湖のウナギや福井の三方五湖にいるクチボソアオウナギはまだ食べたことがないので、いつかチャレンジしてみたいと思います。
おしまい。