宇治茶の続き。
手軽なお茶のいれ方実践?とそれぞれの製法の味の特徴など。
*7月1日に、NHKのためしてガッテンで緑茶をやっていたので、水出し緑茶部分を加筆しました。
前編はこちら。
宇治茶の定義ってそもそも何ぞや編。
o3.hatenablog.jp
用意するもの
いれ方と言っても、煎茶です。抹茶や玉露は超高いので(´Д` )。
これはおっちゃんのような超面倒くさがり向けの横着バージョンですのでご注意ください。ちゃんとしたやり方はグーグル先生にお願いします。あと静岡とかの深蒸し茶を買われた場合は、茶の中のブツが溶け出すのが早いので、下に示している3分の1か半分くらいの時間でいいかもしれません。
まず、用意するのは、
茶漉(ちゃこ)しに煎茶をセッティング済みの急須(きゅうす)、湯のみ、湯が入った電気ポット。ティーパックはハズレを引くとパックのにおいが付くので、茶漉しを強くおすすめします。
苦渋い茶が飲みたい時
ポットからいきなり湯を入れて60〜90秒くらい。高い温度だと渋みや苦みが良く溶け出します。あとは湯のみに注ぐだけ。複数でシェアする場合は、ちょっとずつ順番に回し入れて味が均等になるように。
渋みや苦みの少ない、マイルドな茶が飲みたい時
まずは、ポットから湯のみへ湯を注ぎます。何とか手で持てるくらいまでの熱さになったら、その湯を急須に入れて90秒くらい。温度が低いと苦みと渋みの溶け出し方が緩やかになります。うまみは温度が高くても低くても出てくるので結果的にまるみのあるマイルドなお茶になります。で、湯呑みが温められているので、急須から注いだ時もなかなか冷めないので一石二鳥です。これも複数の場合は回し入れて均等になるように。それから、あまりに安い茶でやるともともとのうまみが少なくスカスカになるかもしれんので、そこそこ茶の方がよいかと。100g1000円くらいだったら安全でしょうか(´Д` )。というわけで、夏場のクソ暑い時は水や氷水で出すのもいいです。まろやかな冷茶ができます。ただ5分くらい待たないといけませんが。
お茶のうまみと苦渋みの正体
うまみ→テアニン(アミノ酸)
渋み→カテキン
苦み→カフェイン
です。
そして茶葉が育つ中で、葉っぱが太陽を浴びれば浴びるほど、カテキンが増えてテアニンが減ります。
そして前回の話の続きでもあるのですが、てん茶(抹茶の原料)と玉露、かぶせ茶、煎茶は、乱暴なくくりをすると、太陽を葉っぱに浴びせる量の違いそのものでもあるんです。てん茶と玉露は黒い寒冷紗(網目状の薄い布)や藁とか葦簀(よしず)で茶葉を覆って日光を遮るのでテアニン多め、そして手間がかかるのでお高くなります。かぶせ茶は玉露的やり方を取り入れてますが、覆う期間は短く煎茶寄りでお値段もお手頃です。上記のマイルドな茶が飲みたい時は、かぶせ茶を使うとよりよいです。
なお、てん茶も玉露も日光を遮って育てますが、てん茶の方が遮る期間が長いのと、玉露が煎茶のように蒸した後に揉んで乾燥させるのに対し、てん茶は揉まずに乾燥した後に粉にします。てん茶のてんの字は、石に展。これは挽き臼という意味らしく、挽いて粉にする(抹茶)ためのお茶ということで、てん茶と呼ばれているようです。
それぞれの茶の味の違い
抹茶や玉露はそんなに飲んでるわけではありませんが、個人的感想をざっと紹介します。
抹茶→苦渋あるがうまみもすごい。にがしぶうまったり。
玉露→海苔の味。茶?なの?うまみエキスを飲んでいる感。うまみを引き出すために上記のマイルド茶のいれ方より更に低い温度でやる&もともとテアニンが多いので、口の中がまったりまろまろ祭。
かぶせ茶→煎茶よりやわらかめな気がする。
産地間の味の違い。宇治茶は?
そこまで飲み比べてないので正直あまりわからんです( ;´Д`)
ただ和束茶の煎茶(新茶)に関して言えば、埼玉の狭山茶、鹿児島の知覧茶、福岡の八女茶など他産地の新茶と飲み比べた時に、香り、青み、味がシャープでキレがありました。
おしまい。
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