今週のお題「行ってみたい時代」
ガチのチラ裏。
スタートレックみたいなSFモノが好きでして、ワープ技術が発達した未来に行きたいと思うことがあります。
レプリケーター(飲食物や機械部品などを複製する装置)があるから、
日本酒も肴も合成できるでしょうが、行く末に興味はあります。
というわけで、未来の日本酒バーがどうなっているかしょーもないことを考えてみた。(´Д` )
時は24世紀。
ワームホールに近いとある宇宙ステーションの日本酒バー。
店主「らっしゃい。お二人さん?」
意識高い連邦士官「ああ、サケを飲みたくてな」
その部下である後輩「(小声)ちょっと、この店主フェレンギじゃないですか。やめましょうよ!(小声)」
意識高い連邦士官「馬鹿野郎!連邦の理念を忘れたのかこの差別主義者がッ!」
後輩「すいません(いないとこでは詐欺師とかコソ泥とか言いまくってるくせに)」
意識高い連邦士官「ここレプ酒じゃなくて純醸酒置いてるって聞いたんだけど」
店主「ええ、ええ、そりゃあもう。ウチは本物しか置いてませんからねえ」
後輩「レプ?純醸?」
意識高い連邦士官「レプリケーターじゃない、人の手を使った伝統的なやり方で造ったサケ、それが純醸酒さ。今日は普段ろくなもん飲んでないおまえに本物のサケを覚えてもらおうと思ってよ」
後輩「は、はあ。そんなに違うもんなんですか」
意識高い連邦士官「ったりめーだろ!レプ酒なんてサケじゃないクソだ!あんなもんクリンゴンとかボーグみたいな味音痴に飲ませときゃいいつーか何でもかんでもレプってあんなことしてっからものづくりの精神が無くなっちまったんだよこれを人類の退廃と言わずして何と言おうだいたいだな……」
後輩「わかりましたわかりました。すいません(うぜーな早く帰りてえ)」
意識高い連邦士官「ったく良さを知りもしねーくせに否定から入んじゃねーよお前ロミュラン並に陰湿だよなだからお前この前の任務でしょぼいスプーン頭の船に逃げられんだよ。おっ、これ見たことないサケだな。これの酒米は?」
店主「連邦産の山田錦(YAMADA―NISHIKI)でございます」
意識高い連邦士官「何ッ、こんなクソ田舎のステーションで連邦産のコメを使った酒をそろえてるのか。せいぜいアンドリア産の酒乱錦(SHRAN―NISHIKI)かと」
店主「これはお目が高い。よし、旦那はだませそうにないから教えてあげますがね、連邦は連邦でも地球産、それも希少なJAPAN産ですぜ」
意識高い連邦士官「ぴゃああああ、な、何ぃいいいいいいいいいいいい!!」
後輩「そんなすごいことなんすか?」
意識高い連邦士官「サケは純醸。地球産ならなおよし。これ基本。しかも希少性の高いJAPAN産とは……」
店主「酵母はきょうかいQ号ですぜ」
意識高い連邦士官「しかも、幻のきょうかい9号とは。大将、恐れ入った。しかし、その対価はいくらするんだ。お高いんでしょう?」
店主「そうですねえ、本来なら1杯あたりラチナム棒1本といきたいとこですがね。こんなモノの良さが分かる人間は旦那が初めてだ。よし、ここは特別ラチナムコイン50枚にまけときますぜ」
意識高い連邦士官「ああ、うまい。なあ、これが本物の味だぞわかったか?こんな希少なもん滅多に飲めねーんだぞ俺の目利きに感謝しろよな」
後輩「ええ、はい(正直よくわかんねー)」
意識高い連邦士官「だろ?じゃあ俺に感謝して今日はワリカンな」
後輩「えっ?(もうジェムハダーにぶち殺されてくんねーかなこいつ)」
店主「(それレプ酒なんだけどな。人間ってのは馬鹿だねえ……)」
完。
うむ、
結局今と変わらんような気がする。
(´Д` )
おしまい。