日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ。( ´ ω`)

節操無しの日本酒呑みが、グルメ(?)や旅行記もつづるブログ。土佐酒アドバイザー(高知県酒造組合認定資格)です。

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【わしクジ】「ひやおろし」って、全部が全部やないんやけど、出荷までの貯蔵温度がちと低すぎる気が……

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↑( ̄∀ ̄)

 

……するんやけど、どないやろ。

今年に限らずこれまで飲んできて、なんとなく思ってる感想。

 

ご無沙汰してま。わしやわしわし、クジラのおっちゃんや。

すっかり涼しゅうなりましたな。  

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そもそも「ひやおろし」ってなんなんやろな。

日本名門酒会さんの「ひやおろし」とは、いうんを見たら、

--引用ここから。

--江戸の昔、冬にしぼられた新酒が劣化しないよう春先に火入れ(加熱殺菌)した上で大桶に貯蔵し、ひと夏を超して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、2度目の加熱殺菌をしない「冷や」のまま、大桶から樽に「卸(おろ)して」出荷したことからこう呼ばれ、秋の酒として珍重されてきました。暑い夏の間をひんやりとした蔵で眠ってすごして熟成を深め、秋の到来とともに目覚める「ひやおろし」。豊穣の秋にふさわしい、穏やかで落ち着いた香り、なめらかな口あたり、まろやかな適熟の味わいが魅力のお酒です。

--引用ここまで。

あと「秋あがり」で表記するんやったら、別に生生だろうが2回火入れだろうがええんやろうけど、そろそろ「ひやおろし」 も「秋あがり」も何かしらちゃんと法律で定義づけた方がええと思いますわ。出荷時期も含めて(長野県のように解禁日を設けとる例はある)。って、言うてもおっさんは現状酒蔵が出すんやったら夏の終わりでも飲みます。だってあるんやもの。

 

それはおいといて。

 

何をもって「ひやおろし」の「まろやかな適熟」とするのか難しいとこはあるけど、

おっちゃんの中では、

とりあえず口当たりが「まろやか」かつ、

「熟味」(干し葡萄や飴色の芋系)っぽいものを少しでも感知したら、

「ひやおろし」っぽいかなと思うようにしとる。

 

で、なんやけど。

そういった酒に出会えることが少ない!

まだゴルァア!オラッシャー!!みたいな口当たりに渋みも結構あって、

熟???適した熟っちゅーより滴ほどの熟しか入ってないようなもんがしばしば。

いや酒そのものがチーンというわけやないんですよ、

これ今飲むんやなくて、もう1年か2年くらい置いた方がええんとちゃいますのみたいな。いろんな酒飲みさんが言うとると思うけど。

 

昔は冷蔵庫ないから、 貯蔵場所の温度も高いやろうし、

一夏程度でも味乗り(変化)したんやろうけど、今はそうやない。

「ひやおろし」用の酒の貯蔵も低いと5度とか氷温のケースだってある。

温度が低いほど酒の変化は穏やかになるから、

一夏越えたくらいでは、なかなか味がのらんのではと。

確かに江戸時代と比べてよう削った米で醸しとるし、速醸でもなかったから、現代の酒を常温で夏置いといいたらエラいことになるかもしらんけど。

常温でやっとる蔵だってある。いわゆるひやおろしには該当せんけど、確か京都の玉川が夏越し酒っちう名前で生酒で常温熟成させてたかと。

 

そんなわけで、ひやおろしを出すんやったら、もう少し温度高めで貯蔵するか、二夏くらいやってから出していただければと(←既にやってる酒蔵や酒屋さんはある)。

 

ただ、カプロン酸エチル系のフルーティー酒の「ひやおろし」は、

今みたいな低温でもええかなあと。

香りは崩れんと、少し角が取れた(ような気がする)ええ具合の酒が、

ワシの中で結構あったので。

ちゅうか、これ真夏の冷房無し環境で引っ張ったらえらいことになりそうなので、このままでよろしくお願い申し上げます。

 

なんかわりとまじめに書いてしもた……クジラのおっちゃんにする必要なかったわ。

 

  

【今日は何の日】

 イソ自慢。

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 おしまい。