↑ウェーイと言われたらリア充より先にチャージマン研!が頭に浮かぶかわいそうなO3に尺稼ぎの一押しをお願い申し上げます。(´Д` )
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相も変わらず酒イベントや蔵訪問を続けている塀多礼酒太郎(へたれ・さけたろう)。
「いちばん!日本酒フェスティバル」なるイベントを見つけ、ふらふらと参加申し込みしたところ、ある酒しか置いていないことに気がついた。
(´Д` )酒太郎「おいしいんだけど、ウェイ酒しかないのかなあ・・・・」
ψ(`∇´)ψ主催者
「みなさんご注目!」
【参加者のみなさま】ウェーイ!【参加者のみなさま】
ψ(`∇´)ψ主催者「盛り上がりのところ、申し訳ない。酔いが回る前に、ここで改めて言わせてください。冷でもない、燗でもない、ウェイ酒を世にお問いあそばされた歌って醸せるアイドル酒井杉玉子(さかのい・すぎたまこ)陛下が崩御されまして10年が経ちました。
まだこれからでした……。誰よりも厳しく、美しく、なのに若くして去った杉玉子陛下。いや、しかし敢えて言わせていただきますッ!すぎにゃん陛下……と。
みんなに親しまれた、その愛称で。
ぼくたちに本当の酒を教えてくれてありがとう!
遺志はみんなで継いでいます!」
【参加者のみなさま】うをー!イヨッ!【参加者のみなさま】
ψ(`∇´)ψ主催者「陛下のデビュー曲であり初ウェイ酒でもある『 キビナゴニャンでお分かりニャーノ?!』で思いをはせたいと思います」
🎶(前奏)♪~♪(前奏)🎶
【参加者のみなさま】
♩ニャゴニャゴニャーゴのキビニャーゴッ!
ニャーゴッ、ニャーゴッ、キビニャーゴッッ!!♪
ψ(`∇´)ψ主催者「 冷酒や燗酒なんて飲む奴は、今後ウェイ酒を飲むなッ!」
そうだそうだ!
♩おわかりニャーノ?ヴァリニャーノッ!♪
ψ(`∇´)ψ主催者「冷酒や燗酒でカンパイなんてするヤツは……せーのっ!」
遣欧しちゃうぞッツ!
ウェーーーイ!!!
カンパーイ!!!!!!
【参加者のみなさま】
(´Д` )酒太郎「(何だこれ……)」
(^_^)???「酒太郎さん」
酒太郎「あ、こんにちは。理矢(りや)さんも呼ばれてたんですね。す、すごい熱気でびっくりです」
(^_^)理矢充(りや・みつる)杜氏「ウチのウェイ酒もよく飲んでくれてさ。ちゃんとしたダメ出しもしてくれるし……いい感じだと思うよ。うん……」
(´Д` )酒太郎「どうしたんですか?」
(^_^)杜氏「いや、ウェイ酒のイベント、いつも来てくれる熱心な人が多くてさ。それはそれでありがたいんだけど……同じ顔というか、新しい人をあまり見ないというか…この人たちがいなくなったらどうなるんだろうかって……」
(´Д` ) 酒太郎「……」
ψ(`∇´)ψ主催者「♩アンタナンナンッ、カラギーナン!ウェイッ!🎶」
(´Д` )酒太郎「???」
ψ(`∇´)ψ主催者「そこはケミカル、ラジカル、ギタラクルゥーって、来なきゃあ。ねっ、理矢杜氏!」
(^_^)杜氏「まあまあ……」
ψ(`∇´)ψ主催者「あー、キミ、ウェイ酒飲み始め?飲み始めぞ?」
(´Д` )「はい、おいしいです。ところで燗コーナーないんですか」
ψ(`∇´)ψ「えっ?それ燗するわけ?余計な手を加えるわけ?ウェイ酒に?」
(´Д` )「いや確かにすごくおいしいです。でも温めたらもっと美味しいかなと思って……あと冷たいのもないんですか?」
ψ(`∇´)ψ「ないよ、そんなの」
(´Д` )「案内に日本酒のイベントて書いてたんで…どこにもウェイ酒しかないなんて書いてないし」
ψ(`∇´)ψ 「日本酒って言ったらウェイ酒でしょ?あー、流行銘柄の冷酒や燗ばかり飲んでるからかあ」
(´Д` )「いや、冷たいのも温かいのもウェイ酒もおいしいなと」
ψ(`∇´)ψ「えっ?本物の酒であるウェイ酒をおいしいって分かって、冷酒や燗酒も飲むの?その感覚は俺には分からないなあ……」
(´Д` )「そ、そうですか……」
SMAAAAAAAAAAAAAAA……!
(=゚ω゚)ジャスティスSAKE「な、何ッ!」
(=゚ω゚)SAKE「私が来た……はずなのに、私の能力……ワンカップ・フォー・オールが通じないだと!青年どういうことだ」
(´Д` )「いや、ぼくに聞かれても知らんがな」
ψ(`∇´)ψ「何ですかあなたは?」
(=゚ω゚)「黙れッ、こんなことしてるからウェイ酒の裾野が広がらんのだ」
ψ(`∇´)ψ「食事にも合う、単体でもおいしい。そして謎の感動。すぎにゃん陛下の教えを守り、受け継がれてきた、これが本物の…」
SMAAA……!
(=゚ω゚)「な、何だと。ヒビすら与えられんとは」
ψ(`∇´)ψ「あんたが何者か知らないけど、俺たちはウェイ酒が見向きもされないころからやってきたんだ。酒の味が分からないバカどもは、一時の流行でとびつくが、俺たちは違う。ウェイ酒こそが日本酒の本道だッ!これが本当の酒の味だ!!」
(=゚ω゚)「グハアアアッ!」
(=゚ω゚)SAKE「こ、この人らはマジもんや……何をやっても……通じん……ウェイ酒と心中する覚悟……はあるんかないんかわからんが……今の私の力では……ぐふっ」
ψ(`∇´)ψ主催者「っていうか、何だこの人?変な格好して、勝手に倒れて。ちょっとそこの君の知り合い?」
(´Д` )「知り合いというか、呼んでもないのに勝手に来るというか……」
ψ(`∇´)ψ「早く連れて帰ってくれないかな?君たちはウェイ酒飲んでもらわなくていいからさ。じゃ!」
( ;´Д`)SAKE「……青年よ……私の本当の名は、伊酒谷恵漉(いざかや・えずく)。さあ私のワンカップ・フォー・オールを受け継ぐのだ」
(´Д` )酒太郎「いや、嫌です。つーか、あんたのせいでウェイ酒飲めなくなりそうなんだけど」
( ;´Д`)SAKE「どのみち、冷も燗も飲むような人間はウェイ酒界隈から粛正されること必至。そうなるくらいなら……さあ」
(´Д` )酒太郎「……そうなったら、そうなった時ですよ。受け入れます。ほんじゃ」
ψ(`∇´)ψ主催者「変なのが邪魔しに来ましたが、気を取り直してここで重大発表!何と何とッ!
作すぎにゃん陛下の大ウェイ醸無濾過生原酒を本日開栓しますッ!」
【参加者のみなさま】うをー、うををう!うをおおおおおおう!【参加者のみなさま】
ψ(`∇´)ψ主催者「こんなおいしい酒を造って遺してくれたすぎにゃん陛下に、
感謝して飲みましょー!!
レアですかー?」
アレですねー!
ウェーーーーーーーイ!!!!
【参加者のみなさま】
(´Д` )酒太郎「(帰って茶漬け食うて寝よ)」
ご愛読ありがとうございました!
O3先生の次回作にご期待下さい。
ジャスティスSAKE…おわり
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すべてフィクションです。
いかなる団体・個人も関係ありません。
ウェイ酒もありません。
【今日は何の日】
画像のウサギさんはね、いくら餌をあげても他のウサギに取られてしまう子だったのです。かわいいウサギの世界でも動物である以上、弱者はどこまでいっても弱者。一応知性と理性がある人間はそうはなりたくないものです。切にそう思います。
去年も飲んでた……。
おしまい。