日本酒好きのおっちゃんが何か言うとるわ。( ´ ω`)

節操無しの日本酒呑みが、グルメ(?)や旅行記もつづるブログ。土佐酒アドバイザー(高知県酒造組合認定資格)です。

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日本酒の新年度は何故7月1日からなのか?

本日から日本酒における新年度が始まります。

ちなみに「日本酒の日」は10月1日(由来は諸説あり)。

普通は4月から次の年の3月までですが、日本酒は本日、7月1日からです。

27BY(Brewery  Year=酒造年度)は本日からです。この日以降にもろみを絞ったら27BYになります。

 しかし(´Д` )

Q.何故そうなったのか?

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A.お上の都合です

恙なく、酒税を集められるようにするためです。業界の事情も反映してはいますが(´Д` )

グーグル先生に尋ねれば酒造会社さんやその他サイトが出てくるので、その辺の事情は読み解けます。

明治時代にあった現在の酒税法に当たる法律では、毎年10月1日~翌9月30日(日本酒の日が10月1日なのはここに由来するという説もあり)。酒造りがこのあたりからぼちぼち始まるんで、造りの途中で年度が変わると、税務検査上で不便になること、そして秋に米が出来るので、その数量をベースに製造計画をたてるのにちょうどよかったからです。

現在の期間になったのは、1965年(昭和40年)の酒造年度からです。国税庁の通達でそうなりました。このころになると品種改良でかなりの早場米が出回るようになり、10月といわず7月くらいでも米が収穫できるので、事情に合わせてそうしたようです。

 

そもそも明治と言わず、酒づくりは昔からお上が統制してきました。

たとえば江戸時代、米価が経済のベースですから、その統制はもちろん米を原料とする日本酒にも及びます。酒蔵の米の使用をコントロールするために寒い時期しか作っちゃ駄目(寒造り以外の禁)、豊作の時は米価が下落してだぶついたのでどうぞどうぞ(勝手造り令)、みたいに。ただ寒づくりに関して言えば、その時期に仕込んだ方が、酒にとってアカン系の微生物が繁殖しにくい&農閑期の農民に仕事ができる&寒い時期だけに造るのでお上が米の使用見通しを立てやすいーー三方都合良しな面があり、冬場に仕込む今のスタイルがスタンダードになった面はあります。(´Д` )

 

新年度ということで、何かイベントやってもいいんじゃないですかね。と思ってグーグル先生に聞いたら、「サケおめ実行委員会」とかいうフェイスブックのページが出てきた(´Д` ) 

あとお上の規制ついでに言えば、酒造免許取得のハードルは下げられないんじゃろうか。今でもどんどん蔵が減ってるのにそんなことしてどうするんやと言われそうですが、参入が困難であるがためにあきらめているだけで、やってみたい人だっているんじゃないかなあ。一応アルコールという薬物入り飲料を製造するから縛りや検査は必要でしょうけど、駄目なんかのう?チェックできる国税局の職員の数が足りないから?だったら増員していただいても、一納税者としておっちゃんはウエルカムでございます

(・ω・)ノ

おしまい。

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